特別養護老人ホームこもれびの郷広報:こもれび新聞

■ 2013年9月号 ■


施設の地域貢献  施設長 宮林大輔


新聞に
杉並区が140キロ離れた静岡県南伊豆に特養建設計画しているという記事がありました
この事
は待機者の解消や保養所跡地の有効利用などいくつかの問題を解決させる妙案であると評され、
一方では今後の地域
包括ケアとの整合性に問題があるとも報じられていました。
地域包括ケアシステムとは、地域で暮らす人々がその生活圏の中で人生を全うできるようにと
考えられた仕組みですので、「老後を南伊豆で」ということとは確かに異なる考え方かもしれません。
しかしながら私個人としては、今後の高齢者向け施策にはそれぐらいの大胆な発想があっても
いいのではないかと思い、さらにはおおよそ公務員らしからぬアイデアに感心もしてしまいました。

確かに地域の高齢者が地域で最後まで過ごすことは、非常に良いことだと思います。
沢山のメリットもあります。ただ「全ての人が」というのはやはり困難なことだと思います。
少なからず今回のような仕掛けは必要になると考えます。

他の感想もありました。記事に「運営法人は公募」と書いてありましたが、
できれば地元の法人の運営になればいいなと感じました。
南伊豆町は、地元の雇用にも期待しているとのことだったからです。
社会福祉法人は営利企業と異なり、多分に地域的な特性のある集団です。
その土地、地域の時代の要請によって誕生しているからです。

ですから地域の社会福祉法人は行政や地元の各団体とゆるやかに連帯しています。
地域経済には食材や資材の購入で貢献し、住民には雇用の場を提供し続けます。
この地域貢献は地元の社会福祉法人ならではのことと思います。
私たち社会福祉法人さくらぎ会も昭和47年に設立されて以来、根底に流れる考えは「地域貢献」です。
38年間地元のものを買い、地元の人たちにも力を借り、そして地元の人へ福祉を還元し続けています。
こうしたことから地域の社会福祉法人による事業運営は、福祉の向上のみならず、
地域のコミュニティー作りにも貢献しつづけることができると確信しております。


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入職から5カ月   3階ユニット やまだひとみ    

はじめまして。本年度4月から職員として働かせていただいておりますやまだと申します。
私は昨年まで音楽大学で声楽やピアノを勉強していました。
なので、周りからは「なぜ介護の道に進もうと思ったのか?」とよく聞かれます。
介護等体験や就職活動を通し、私には介護の仕事が向いているのでは、と思いこの仕事に就きました。

知識も技術もゼロに近いため、私自身もとても不安でしたし、
利用者の皆様や職員の方々にも不安を与えてしまっていたと思います。

仕事をはじめて数カ月がたち、認識が甘かったと痛感し反省することが山のようにありますが、
利用者様や先輩方の言葉や笑顔が励みになっております。


これからは音楽や趣味の習字などを活かしつつ、私なりに皆様の生活を支えていきたいと思っております。

 

 施設長より 

近年、福祉の世界には様々な経歴をもった人材が集まってきております。
かく言う私も、もともとは百貨店の販売員です。ほかにもこもれびの郷には、製薬会社の営業やカメラマン、飲食店の経営者や銀行員など様々な経歴をもった人たちがいます。
私はこれが面白いと思うのです。様々な世界で様々な体験や学びをしてきた人たちが集い、
結果として様々な知恵をしぼりながら「福祉の質」を高めていくことができたからです。

我々はこの経験から、福祉の専門知識を身につけた人だけではなく、
もっと広範な知識や技術をもつ人達の結集の必要性を感じました。
現在の新卒採用はこの考えに基づき行っております。
山田さんの学校での学びは、他の誰も真似が出来ない特級品の技術です。
まもなくそのスキルを利用者皆様の為に遺憾なく発揮していただく時期がくると思います。


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納涼イベント報告  

7月から8月にかけて、数々の行事が行われました。
7月の迎え火、送り火に始まり、保泉院住職による盆供養の会、小さなイベント、お楽しみツアー、
そしてこもれびの郷の納涼祭といった一連の納涼イベントです。
今回は写真でその風景を振り返ってみることとします。


迎え火



フルーツポンチ作り



納涼祭



住職法話(プライバシー保持の為画像を特に荒く加工しております。)

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介護とLCC  相談課長 藤田和弘 

航空業界では、LCC(格安航空会社)が参入し価格破壊がおき
沖縄に日帰り往復2万円代でいける時代になりました。
しかしLCCの中でも伸び悩んでいる会社があるそうです。
ただ安いだけでは売り上げに結び付かない現実を知り、
今後は他社との差別化を図る為にサービスで対抗していくしかないと考えられているようです。

福祉の世界でも同じことが言えるかもしれません。
現在多くの有料老人ホームが参入し、特別養護老人ホームというネームバリューだけでは、
今後衰退していってしまう可能性を感じています。
近隣に新しい施設が増えていく中でこもれびの郷では先ず、生活していくうえで安全を一番に考え、
様々なシステムを作り上げこれに対応しております。
そして、その安全の上で、楽しく暮らしていける施設とは何かを模索し続け、
選ばれる施設となれるよう日々努めていきます。

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ボランティア通信

夏のイベント「納涼祭」の当日。もうひとつの会が催されました。
「ボランティア感謝の会」です。
夏祭りに参加の意思表示をしていただいた皆様に少し早目にご来園いただき、
顔合わせを兼ねた軽食の会を毎年行っているのです。


日頃は活動日や時間が異なる為、顔を合わせることの無い方々がささやかな宴席を囲みました。
活動日は異なれど、日頃の活動で向きあう利用者さまは同一なので
「○○さんは、コーヒーが好きで
2杯は飲まれるのよ。」などと共通の話題で盛り上がったりもしました。

ボランティア活動は、対価としての報酬のない無償の活動です。
しかしながら受け入れる我々としては「何かを持ち帰っていただきたい。」と常に考えています。
その何かとは「ほっこり」や「にっこり」などの形のないものではありますが、
確実に皆さんの活動のエネルギーになっています。
我々は、ボランティアさんが少しでも多くの何かを持って帰れるように全力でサポートしてまいります。


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9月の予定

1 緑庵こもれび喫茶 11 ギター演奏 21 療法士指導
2 お楽しみ会 12 喫茶、映画クラブ 22 緑庵こもれび喫茶
3 手芸クラブ 13 理容、華道クラブ 23 出張喫茶「青蛾珈房」
4 14 長寿を祝う会
家族懇談会
24 喫茶、小さな音楽会
5 保育園敬老会、喫茶、音楽クラブ 15 午前午後入浴あり 25 防災訓練
6 理容 16 お楽しみ会 26 喫茶、書道クラブ
7 療法士指導 17 手芸クラブ 27 パーマの日、利用者懇談会
8 18 菓子販売 28 茶道クラブ、療法士指導
9 コーラス教室 19 喫茶、音楽クラブ 29 雨武主神社祭礼来園
10 サックス演奏会 20 理容 30 コーラス教室




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