こもれびの郷 業務及び財務等に関する情報・法人現況届

<業務に関する情報>

平成27年度事業報告書から

平成27年度は介護保険制度が改正された(第6期介護保険計画)最初の年となりました。2025年を見据え、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される体制(地域包括ケアシステム)の構築と合わせて、持続可能な介護保険を維持すべく費用負担の公平化がその目標とされています。改正の中で特養に関係がある部分を上げます。まず入所が要介護3からとなりました。施設は重度の方をケアするという方向性が徹底された形です。また、光熱水費なども新たに含ませるなどの居住費の見直しも行われました(食事は変わらず)。さらに一定以上の所得基準を有している方の利用者負担割合が2割に拡大されました。制度の改正に合わせた加算ルールの変更もあり年度初めは、新規利用者の入所が思うように進まず苦戦を強いられました。これは稼働率の推移に如実に表れています。加えて、後で分析するとそれ以外の要因として地域では、病院やサ高住、老健などが利用者の争奪戦を繰り広げていたことが分かり、新たな課題も浮き彫りになって参りました。一方こもれびの郷の業務体制についての確認もいたします。6月には地域の一員として自衛消防隊訓練操法大会に今年も出場し見事初優勝を果たしました。ここ数年の関係職員による努力が結実した成果でありました。職場の士気を大いに高めてくれました。その他以下にご報告申し上げます。

1.「こもれびバリューアッププラン」の推進

以下の3点を推進することで、「こもれびの郷」の価値(=バリュー)を高めていこうという計画を立てました。

・個々のサービスの質の向上

     職員育成の中核を成す「職員育成プロジェクト」が、活発に活動しました。「介護福祉士受験講座」で資格取得をバックアップ、新たな介護福祉士を6名誕生させました。さらに、職員各人に次にどの様な具体的スキルを実に付けさせるかという個別の育成計画表を作成しました。 

・職員の階層別研修の強化     

昨年度に引き続き労働局のキャリアアップ助成金をいただき、本年度は福祉専門学校から主任教諭をお招きし「介護技術スキルアップ研修」を行いました。 

・介護保険制度下の業務効率化へのとりくみ

設備面での業務効率化を行うことができました。燃料によるボイラー設備が突然の不調を来たした為、ガス給湯設備に切り替えたことで燃料費の大幅な削減を行うことができました。 

・施設大規模修繕の計画

他施設への見学や職員からの意見集約を行いました。とくに職員からはブレインストーミングと銘打ち、大きなテーマから具体的な設備の在り方まで広く意見を聞く事ができました。引き続き、調整を行い来年度中により具体的な計画を行いたいと考えています。

 2.将来に向けた「こもれびの郷版介護ビジョン」の作成

・少子高齢化の時代にマッチした新しい介護スタイルの確立

少なくなる労働人口を計算し、そもそも時代にあった行動なのか、最新の理論に照らし必要な業務なのか、他の行動と一本化できないのかなど常に話し合っています。分業や機械化、様々な選択肢から取捨選択しながら2025年の介護スタイルを模索して参りました。27年度は、然したる変化もありませんでしたが、今後とも向き合うべき問題と認識しています。

住む人と働く人の幸せの調和

長年ご活躍いただいたシーツ交換の短時間パートさんが高齢を理由に退職されましたが、午前の短時間パートさんが子どもも大きくなったので時間を増やしたいというご希望があり無事交代と相成りました。これは一例ですが、今後も働く人のライフステージに合わせて、退職・切り替え・採用を行っていきたいと考えています。

地域に貢献する施設づくりの具体化

地元のみどりの里自治会との連携強化を進めました。地域防災協定による年一回のこもれびの郷における合同訓練を引き続き行い、更に27年度はみどりの里自治会の防災訓練に職員を計2回派遣し連携を深めることができました。他にあきる野市の「介護支援ボランティア・ポイント制度」にも引続き参画し、今年度も参加施設中最多の参加者を集めることができました。

 

   ※ 事業報告書は施設玄関にて公開中です。

<財務に関する報告>
以下の青字のタイトルをクリックするとご覧頂けます。

平成27年度さくらぎ会貸借対照表
平成27年度さくらぎ会資金収支計算書
平成27年度さくらぎ会事業活動計算書

平成27年度こもれびの郷貸借対照表
平成27年度こもれびの郷資金収支計算書
平成27年度こもれびの郷事業活動計算書

   ※ 財産目録、収支計算書、事業活動計算書等は施設玄関にて公開中です。

<社会福祉法人さくらぎ会 法人現況届>
主たる事務所の所在地:東京都西多摩郡日の出町平井661
電話番号/FAX:042-597-3297/042-597-5255
設立認可/設立登記:昭和48年12月8日
代表者:宮林瑛(理事長)

事業:さくらぎ保育園(児童第2種)、さくらぎこぱん保育園(児童第2種)、こもれびの郷(老人福祉第1種)、こもれびの郷(短期入所・老人福祉第2種)、介護サービスつながり(老人福祉第2種)

理事:宮林瑛(さくらぎこぱん管理者)、阿部正義(弁護士)、志水守(特養・喜久松苑施設長)、田村みさ子(町議会議員)、宮林大輔(こもれびの郷・施設長)、山下正雄(元自治会長)

監事:法理規夫(税理士)、鈴木洋三(会社社長)

評議員:清水昌孝(元自治会長)、本田司(自治会役員)、宿谷守夫(元東京消防庁)、高野俊明(会社社長)、橋本晴子(前保育園主任)、宮野章(自治会役員)、宮林佳代(さくらぎ保育園園長)、宮林ひさし(元自治会長)、山下文雄(自治会役員)、志水守(特養・喜久松苑施設長)、田村みさ子(町議会議員)、吉野達郎(元教育長)、山下正雄(元自治会長)

各事業所施設長・園長:宮林大輔(こもれびの郷特養・短期入所)、宮林佳代(さくらぎ保育園)、宮林瑛(さくらぎこぱん保育園)、中川智恵子(介護サービスつながり)

職員:常勤専従90名、常勤兼務1名、非常勤89名(正職員換算31名)

理事会/評議員会:平成27年度4回/3回
監事監査:1回

資産管理:土地23筆(3か所)、建物4か所

第3者評価受審:さくらぎ保育園(平成25、26、27年度)、こもれびの郷(平成25、26、27年度)
           さくらぎこぱん(平成26、27年度)

会計基準:社会福祉法人新会計基準

平成28年3月31日現在

<福祉サービス第三者評価・結果>
評価機関:株)日本教育公社
評価実施期間:2014年8月4日~2015年2月14日

◆特に良いと思う点◆
・新入職員に対するマンツーマン指導、及びキャリアアップ支援制度により、職員の資質向上と定着率を高める取組を行っている。
・機能訓練や外出支援等により、利用者の身体機能の維持・向上を図り、日常生活を豊かにするための自立支援に取り組んでいる。
・「地域防災協定」の締結や施設の「余暇活動」の近隣住民への開放など、地域との関係を深める取組を行っている。

◆さらなる改善がのぞまれる点◆
・充実した余暇活動により来訪者が増加。感染症予防対策の強化推進に期待したい。
・利用者家族の意見・要望について「こもれび新聞」の活用などでさらに取組に期待したい。
・マニュアルの定期更新で業業務の標準化推進に期待したい。

事業者が特に力を入れている取組
・地元神社の祭礼などに参加。敷地を提供するなど地域貢献に取り組んでいる。
・切れ目のない研修システムにより、職員一人ひとりのスキルアップに取り組んでいる。
・外出や余暇活動の充実により、利用者の生活が楽しくなる取組を行っている。