■ 2016年04月号 ■社会福祉法人改革 施設長 宮林 大輔 三月二十三日、参議院本会議において社会福祉法改正案が可決されました。今回の改正は人材確保の促進の為の改正などとセットで行われたものの、注目すべきはやはり社会福祉法人制度の改革でありました。改正の重要な点は以下の通りです。 ①法人運営を監視する評議員の設置 ②財務諸表などの情報公開 ③余裕財産の明確化 ④地域における公益的な取組 ⑤所轄庁による指導監督強化 今回の改正の発端はかつての社会福祉法人バッシングでした。主に地方の特養などに不必要な内部留保が存在し、公のお金を私しているといった嫌疑から始まったこの話は、その後の介護報酬の削減などへと続いており、私達にはとても辛い出来事でした。 しかしながら、今回の改正の内容を見ると「あたり前の事」ばかりなので安心もしています。というのも私達さくらぎ会では、既に前述の①と②については何年も前から行っているからです。③についても、人件費が都の平均値7割を超えて還元されており、余裕財産と言われる内部留保は存在しません。④についても仕組みがあり、⑤については、社会福祉法人さくらぎ会は規模の大きさから市ではなく、より高位の都からの監査を受けております。 ただ、今回の改正で影響をうける法人は多いと予想されます。例えば、理事への牽制機能を期待される評議員の要件が大変厳しくなっているからです。社会福祉事業への理解、学識経験、地域福祉への関与履歴、地域の経済団体からの推薦などの要件を満たす人材は、地域にはそれほど多くは無いからです。日頃からの地域とのつながりが法人に問われるところですが、私達のさくらぎ会はお陰様で万全の状態でこの改正に備える事ができておりますので、ご安心ください。 季節行事・雛祭り こもれびの郷では季節を感じる行事を様々行っております。三月はお雛さまの展示を行いました。この雛飾りは女性職員からご寄付いただいたもので、とても豪華な七段飾りなのでとても見応えがあります。それだけに準備にも時間がかかりますが、毎年職員が四苦八苦しながらも、楽しく展示しております。
※プライバシー保護の為、画像の質を落としております。 研修報告 「認知症のみられるパーキンソン症候群とは」ケアマネ 大久保やすし 講師に公益財団法人・精神神経科学振興財団の常務理事で医師の佐藤猛先生をお招きし研修を行いました。 研修は事前に利用者様の状況をお伝えし、その情報をもとに先生がコメントをされる形で進行しました。 その後の質疑応答ではアルツハイマー型認知症と進行性核上性麻痺(PSP)との違いを解説していただいたり、パーキンソンの歩行改善についてのアドバイスをいただきました。更に以前、こもれびの郷の利用者様の中に特徴的な状態を呈する方がいらっしゃり、その方への対応に苦慮した話をお聞きになると、食事方法や水分摂取などについて細やかなアドバイスをいただきました。 夕刻からの研修となりましたが、ケアワーカー、ナース、リハビリ、相談員など多職種が参加しとても有意義な時間を過ごすことができました。
ひなまつりとお食事 管理栄養士 小野澤 ななえ あちこちで桜が咲き、昼間はすっかり春の陽気になりました。ふと、外を見ると色彩豊かな花がたくさん咲いており、見ていると心が晴れやかになってきます。 三月は桃のお節句でした。こもれびの郷でも、ひな人形を飾って華やかな雰囲気になりました。この日のお食事は、一層春らしいものを提供致しました。菜の花を飾った散らし寿司をメインに、清まし汁、旬の梅を使った梅ゼリーというメニューでした。散らし寿司がお好きな方が多く、皆さんニコニコしながら召し上がっていました。 また、この日には毎月行っている郷土料理も取り入れました。今回は石川県金沢市の「治部煮」でした。関東地方の筑前煮に近いもので、野菜と鶏肉(本来は鴨肉)を一緒に醤油やだし汁で煮込みます。しかし、筑前煮と違うのが鶏肉に片栗粉をまぶしてから煮るという所です。こうすることで鶏肉が柔らかく煮ることが出来、また全体的にトロミが付くので冷めにくくすることが出来ます。少しトロミがあったので食べやすかったようで、利用者の皆様にも職員にも好評でした。 郷土料理は皆さん物珍しさなどもあってか、とても反応が良いので今後もどんどん取り入れて行こうと思います。 アオサギの視点から 先日アオサギが飛来し、池の金魚を召し上がったというお知らせをいたしました。その後続報が入りました。なんとアオサギは近隣でも大活躍だった模様です。ご近所のボランティアさんの池にも来たとのことでしたし、地域の新聞には川でウナギを食べている写真も掲載されていました。すごい食欲ですね。今月はそのアオサギが飛来したこもれびの郷の自慢の中庭を上から撮影してみました。どうですか?立派な庭でしょう?。
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