こもれび新聞 2009年3月号


来年度の施設運営  施設長 宮林 大輔

こもれびの郷では、毎年2月の終わりに「全職員会議」が行なれわています。
今年も2月20日金曜日に開催いたしました。
この会議では、例年各部署や委員会の長による来年度の事業計画の説明が行われています。
私も当然出席し大まかな方針や来年度のトピックなどについてお話させていただきました。
今回はこの場をお借りして、こもれび新聞の読者の皆様にもお伝えしてまいります。
 
1、人員体制、第2期採用計画
 
少子高齢化の時代を迎え、良質で一定量のマンパワーの確保が、ますます難しくなります。
そうした背景の中では、めぐり合えた大切な人材を大事に育てることは、更に重要なこととなります。
こもれびの郷では、将来的には正職、パート、短時間、シルバーといった既存のマンパワーに機械、外国の方といった新たな力を加えたハイブリット方式になると予想しています。
これらの力の配分や役割分担が重要なカギとなります。

2、キーワードは「スリム」

こもれびの郷は開園以来、その時々の職員が様々な努力を積み重ね、
第三者評価でも高い評価をいただくまでに成長してまいりました。
しかしながら、業務の改善は、時に新たな仕事を産みます。
どこかで、その新たな仕事と、今までの仕事を統合整理しなくてはなりません。
具体的には、まず書式の改善に取り組みます。
整理統合し、来るべき完全OA化への道筋をつけてまいります。

3・こもれびの郷版介護ビジョン
 
今から10年後には、団塊の世代が65歳以上になり切り、
現在の倍の介護労働者が必要になってまいります。
そんな時代を迎え、「こもれびの郷の介護」をどの様に築いていくのか。
人員体制を整え、業務をスリム化していくことで、
こもれびの郷を新たなステージに乗せていこうと考えています。
その先にはきっと次世代の介護像が見えるはずです。

来年度から3年計画でこの体制を作っていきます。
マンパワーを揃えても、システムが旧態依然では、質の確保や効率の良い仕事はできません。
その逆も然りです。平行して進めてまいります。


研修「フィッシュ!」
介護チーフ 花尾和明・河野恵

職員研修として「フィッシュ!」を行いました。
これは、アメリカで開発され、日本でも様々な企業で用いられている研修メニューで、
主に仕事への向き合い方や、チームでの合意作りの手法を学んでいくプログラムとなっています。
今回は研修当番のチーフの持込企画として行われることになりました。

まずは、アメリカ西海岸シアトルの魚市場が舞台のDVDを鑑賞しました。
そこでは、早朝から深夜まで立ちっぱなし、魚を陳列する氷と格闘して腰も冷える、
辛くて単調な魚市場の仕事が、どの様にして変わっていくのかというドキュメントが
くり広げられていました。
そして、そこには4つの哲学が語られます。

〈4つの「フィッシュ!哲学」〉

①仕事を楽しむ・・・遊び的要素を入れて楽しく働く。
 
②お客様を楽しませる・・・顧客満足度(CS)向上は、まず楽しませることから!

③お客様に向き合う・・・今そこにある仕事を誠心誠意行う。

④自分で態度を選ぶ・・・辛い仕事でも自分で決めたことならやりがいもある。

DVD鑑賞で学んだ後に、グループ討議へと進みました。
そこで出た意見は以下の様なものでした。

 ・入居者と向き合うことに集中する。
 ・ネガティブな発言・態度をしない。
 ・頑張りやりとげれば達成感がある。
 ・辛い事も楽しんで周りと共有する。
 ・他人に自分から声をかけていく。
 ・笑顔で接すると相手も楽しくなる。
 ・「仕事」に感謝をこめる。

  ・・・など、ポジティブな意見が沢山だされまた。

最後に、施設長より「まとめ」があり、
「自分で選んだ仕事なのだから、モチベーションの上げ方はわかるはずだ。
同じ仕事をするなら、楽しんでお給料をもらおう。」
という話がありました。
今後も前向きに、下を向かずに明るい職場作りをすすめていきたいと思います。


節分の日・豆まき 

2月3日(火)季節行事の節分・豆まきを行いました。
鬼の面をかぶり、しましまの虎のパンツをまとった男性スタッフと、
鬼のお面をつけた鬼ギャルが館内を回り、「鬼は外ー!。福は内ー!。」
と入居者の皆様方に向かってお声を掛けました。
施設の隅から隅まで、入居者の方お一人お一人を丁寧に回りました。
そしてその後には、ほうきとチリトリを持った謎の男が2人・・・。
豆拾いの青木ケアマネと大久保相談員でした・・・。


短期入所に関する情報交換会に参加
相談員 大久保 泰


東京都社会福祉協議会が昨年度実施した調査から浮かび上がった課題をもとに、
あらためてショートステイ(短期入所生活介護)のあり方について意見交換の会が企画されました。
介護保険制度が始まって以来「ショートステイに関する現状調査」は
平成16年に続き2回目となりました。

ご本人やご家族、事業所の希望や苦情等の内容については、
この2回を比較検討するとほとんど変動がないと言えます。
依然としてショートステイはご本人の希望というよりも
介護する家族の希望で利用する傾向に変わりはないが、「本人に目標をもって利用させてほしい。」という希望をお持ちのご家族が多く見られてきているとのことです。
在宅生活をする方々にとり、ショートステイへの期待度は高いようです。

ご家族や担当ケアマネの意見に多く見られたのは、
「緊急での受入をお願いしたい。」や「重度の方の受け入れをしてほしい。」
「利用したいときに使いたい。」「ADLの低下を防いでほしい。」などが共通して挙げられていました。

施設単位でのショートステイの平成19年度上半期利用実績は
80%~120%の利用率のところが多く、都の平均では93.6%とのことでした。
うち、西部(西多摩郡や青梅、あきる野、羽村など)は58.2%と低目となっていました。

在宅生活を継続する上で重要となるショートステイですが、意見交換会は初めての企画でした。
居宅事業所のケアマネや他の受入側事業所の職員さんと
色々な意見交換ができたことが有意義でした。
利用者、ご家族、居宅ケアマネさん達のニーズに応えていけうよう
今後も努力していく必要を感じました。

〈担当藤田課長より〉
 
最近は緊急での受入も行っているが、状態の厳しい方もいらっしゃる。
他施設の意見なども参考にしながら慎重に受入を行っていきたいと思う。


喫茶ボランティア募集

毎週火・木曜日の午後2時から、3階喫茶コーナーにて喫茶が行われています。
活動の内容は、喫茶店を訪れる入居者の方々に対し、店員になり対応するというものです。
メニューはコーヒーと紅茶をお出ししています。
その用意と片付け、そして来店された方の話し相手をお願いしております。


こもれび短歌教室

 春の雨 ぬれて目ざめる 冬ごもり 波の音夢 敷石は美し       裕瑞

 青春は 寝る時もなく 働きて 走り廻りし 頃のなつかし        宗琴


3月の行事
1 ひなまつり 11 果物販売、オカリナ演奏 21 茶道クラブ、理学療法士指導
2 理容 12 喫茶、映画クラブ 22 緑庵こもれび喫茶
3 喫茶、手芸クラブ 13 華道クラブ 23 出張喫茶「青蛾珈房」
4 菓子販売 14 理学療法士指導 24 喫茶、手芸クラブ☆お寿司の日☆
5 喫茶、音楽クラブ、☆お好み食☆ 15 緑庵こもれび喫茶 25 果物販売
6 16 シルバー人材公演会 26 喫茶、書道クラブ
7 理学療法士指導 17 喫茶、ピアノ演奏 27 パーマの日・訪問美容
8 18 理容、菓子販売 28 理学療法士指導
9 防災訓練 19 喫茶、音楽クラブ 29 緑庵こもれび喫茶
10 理容、喫茶、ゲームクラブ 20 30 お楽しみツアー
31 入居者懇談会、喫茶、ゲームクラブ