こもれび新聞・2009年8月号


介護報酬改定その後
 
平成21年度4月に介護報酬、つまり介護施設の収入が増える様な単価改定がなされました。
これは、現状の介護職不足や「介護の仕事としてのあり方」が社会的問題になった為、
その対策として行われたことでした。
こもれびの郷でも増収分を予測し、ほぼ全てを改定の趣旨にのっとり職員待遇に振り向けました。
しかしながら近隣の他施設も含め、業界ではそれは少数派でした。
理由は「すでに現在の処遇で十分だ」という考えや、
「そもそも赤字経営で増収が職員処遇まで回らない。」などと様々でした。
また、それ以外の中間的な意見の中には「改定効果の検証には時間がかかる」
といった意見もありました。
その様な中、こもれびの郷では職員のモチベーションの向上といった目的もあり、
検証も待たず即時引き上げ改定を行ったのでした。

そしてあれから3ヶ月が経過し、今回の改定を数値で検証する時期が参りました。
結論から申し上げますと、3ヶ月間のトータル収入は前年比で約102%と微増しました。
しかし、件の職員待遇向上や4月からの職員増の結果、
収入の増加分を人件費負担が上回ってしまっているという状況でした。
入院者が多かった時期でもあったので、
今後は短期入所の有効活用などで収入確保への努力が必要不可欠な状況です。

さて、その様な背景の中、政府は先頃今年度の補正予算を計上し、
新たに「介護職員処遇改善交付金」を創設すると発表しました。
(またも「月に1万5千円」の様な根拠の無い、いい加減なスローガン付で、
しかも今度は「介護職限定」とのこと)
これは、4月改定が効果不十分であったと結果的に認めたということですが、
施設としては、それが頂けたとしても今春の待遇向上の為に投じた予算に充当するのが
精一杯といった状況です。

しかしながら施設としての収入状況は結果的には何も変わらないかもしれませんが、
職員待遇が向上した事は素直に喜ぶべきところでしょう。


第2回芋ほり大会
 
昨年に続き芋ほり大会が行われました。
1階前庭の家庭菜園にて、山下理事が丹精込めて育ててくださったジャガイモの収穫イベントです。
今年は昨年の4倍の量の植え付けが行われたので、
掘るのが大変で、参加スタッフも一苦労でした。
しかし、次々に掘り出される丸々としたじゃがいもを見るとそんな苦労も吹っ飛んだ様子でした。
その後、栄養士さんと厨房スタッフが茹でてくれたホカホカのジャガイモをいただきました。
こもれびの郷では、今後も季節感のあるイベントを企画してまいります。


命のあさがお
 
あきる野市立秋多中学校から「命のあさがお」を今年もお預かりしました。
これは、かつて秋多中に在籍された先生にちなんで始められた活動で、
学生さんに「命の大切さ」を学んでもらおうという趣旨だそうです。
入居者の皆さんも毎年喜んでいらっしゃいます。


季節行事・お盆
 
今年もお盆の季節を向かえ、送り火迎え火が行なわれ、盆供養の祭壇が設けられました。
夕飯後のひととき、それぞれに大切な人を想い、
皆様が立ち昇る煙に皆様が手を合わせられました。


喫茶ボランティア募集

毎週火・木曜日の午後2時から、3階喫茶コーナーにてボランティア喫茶をオープンしています。
活動の内容は喫茶店を訪れる利用者の方々へのコーヒー、紅茶、お菓子の提供です。
そして来店された方の話し相手もお願いしております。是非お気軽にご参加下さい。


こもれび短歌教室

 躍動す 男性の裸身美 綱取りの 古式は床し 角力の世界      裕瑞


 
 喜びも 悲しみも越え 八十路にて 背すじのばして 茶道楽しく       宗琴


8月の行事
1 理学療法士指導 11 理容
住職の法話を聞く会
21
2 緑庵こもれび喫茶 12 果物販売 22 理学療法士指導
3 理容
お楽しみツアー
13 喫茶
映画クラブ
23 緑庵こもれび喫茶
4 喫茶
手芸クラブ
14 華道クラブ 24 コーラス教室
5 菓子販売 15 納涼祭 25 喫茶
ゲームクラブ
☆寿司の日☆
6 喫茶
音楽クラブ
☆お好み食☆
16 26 果物販売
防災訓練
7 17 お楽しみツアー 27 喫茶
書道クラブ
8 理学療法士指導 18 喫茶
ピアノ演奏
28 パーマの日
9 緑庵こもれび喫茶 19 理容
菓子販売
29 茶道クラブ
理学療法士指導
10 コーラス教室、 20 喫茶
音楽クラブ
30
31 出張喫茶「青蛾珈房」