■ 2015年6月号 ■自衛消防隊始動 こもれびの郷では、毎年職員の中からメンバーを選抜して自衛消防隊を組織しております。 自衛消防隊とは、消防署館内の各事業所が、緊急時への備えとして自主的に組織するものです。しかしこれは行政からの強制ではありませんので、こもれびの郷と同じ様な入所型高齢者施設でも自衛消防隊が存在しない事業所もあります。その様な中でこもれびの郷は、沢山の利用者様をお預かりする責任を全うする為に必要と考えて毎年組織しております。 そして6月には、この自衛消防隊が多数参加する地域の技術審査会が開かれます。過去には第2位を獲得したこともありましたが、参加する最大の目標は「専門知識を持つ職員を増やし、施設の防災力を増強する。」ということです。ですから、まずは自衛消防隊としての技能をマスターすることが最大の目的となります。結果は時の運ですが、もちろん入賞を目指して頑張ります。 一方のドラマとして、隊員たちの成長があります。消防の操法は様式美にも似た作法があります。これを正しく、そして呼吸を合わせて練習するには相当の練習が必要となります。地域の消防団に参加する職員や、昨年までの先輩隊員達の見守る中、今彼女達は一生懸命の練習に励んでおります。 大会は六月一二日(金)で、あきる野市内のレジャー施設・サマーランドの大駐車場で行われます。応援団を組織して施設をあげての応援を予定しています。
入所は要介護度3から 相談課長 藤田 和弘 四月より介護保険制度が改定されました。改正のポイントは様々ありますが、今後入所されてくるご利用者様は、介護度3以上という中・重度の方となりました。(こもれびの郷の現在の平均介護度は3・9となっております。) 開設された平成六年当初を振り返りますと、介護保険はまだ施行されていない「措置という時代」で、大変懐かしく思いだされます。 その頃は入所されている方にはまだ介護度というものが無く、今でいう要支援の方もいらっしゃったように思われます。振り返りますと、今では想像できないような日常生活が見られました。 よく取れば、自立を尊重した体制と言えますが、今にして思えば安全性に配慮が足りない体制であったと思います。その時代を知る職員も今では十名程です。 今回の改正により、周知されております通り介護度3に満たない方の申し込みは、特別な事情がなければ受け付けられなくなりました。体制など含めて、いろいろと工夫が求められていくことになると考えています。 大切なもの 管理栄養士 岡野 のぞみ 私事ですが早いもので入職して6年が過ぎました。その頃の思い出ですが、Aさんという脳梗塞後遺症の方が病院から退院されてきました。口もほぼ開かず、飲み込みも悪く、反応もとても薄く食事をする事がとても困難な状況でした。色々な職員が声かけし、試しましたが、毎食1時間以上かけても、少ししか食べて頂けませんでした。そこで個室ではなく食堂で食べていただく事になりました。その後数多くの職員の声かけ、笑顔、他のご利用者様の会話等に刺激を受けたのか、徐々に食べて頂けるようになりました。 そして、とうとう片手で自力摂取が一部できるようになるまで回復しました。ご家族の方も奇跡のようですねと喜ばれていました。食形態や味の工夫はもちろんですが、やはり人の会話が飛び交う明るい環境や、笑顔はとても大事です。ご家庭での介護の良さはもちろんありますが、ホームならではの良さも沢山んあると思います。険しかったお顔が、徐々に柔らかくなっていく方も何人も見てきました。書類には残らない、大切なものをご利用者様とワーカーから教わった最初の出来事でした。これからも初心を忘れず、前向きに日々行動していきたいと思います。(写真は子供の日のメニューです。)
スタッフ・ほっとリレー 十六 入職して二ヶ月 2階西ユニット 赤木 しんや 昨年の夏からアルバイト研修として現在の2階西ユニットで業務に携わらせていただき、1月からは本格的に利用者の方と直接関わることも増えてきました。 そして4月から正職員として働き始め、2ヶ月が経とうとしていますが、未だ至らない点ばかりで周りの先輩方に迷惑を掛けてしまっています。 ですが、その都度気にかけてくださり、適切な指示、アドバイスをしてくださる先輩方には感謝しています。 新しく学ぶことも多く、まだ周りも見えていない状態ですが、日々の業務を丁寧に行い、利用者の方の健康、安全に配慮できるよう努力していきます。よろしくお願いいたします。 〈 施設長より 〉 赤木さんは、ご出身が厚木ということで、本年の新卒採用者の中では、一番遠くから来てくれた方です。 たまたまあきる野市に御親類が居られたことは本当にご縁があったのだなと感じます。このことは、新生活をスタートするにおいては大きな助けになっていることと思います。 また、学生時代は児童や障害福祉関係の活動にも力を入れられていたとのことです。職業選択の場面においては、そちらの団体からも誘いがあったとのことでしたが、こもれびの郷を選んでくれたことを本当に嬉しく思います。 季節行事・こいのぼり 今年も中庭「四季の庭」とこもれびの郷の裏庭に鯉のぼりを展示しました。これはガーデンプロジェクトのメンバーが頑張って設置してくれたもので、毎年の恒例行事となっています。 建物3階の手すりにロープを渡すなど設置にはかなりの手間がかかりますが、毎年利用者様が大変楽しみにされていますので派手に飾らせていただきました。
異業種の方との交流 同業の方ばかりではなく、異業種の方々との交流はとても勉強になります。先日は某有名チェーンストアの社員の方とお話しする機会を得ました。その方は今、神奈川県のある支店に勤務されているのですが、店長とその方の二人で営業の切り盛りをされているとのことでした。あとのスタッフは全てパート職員さんだそうです。 パートさんは学生さんから主婦やシニアまで様々だそうですが、それぞれに家庭や本人の体力、学業などの配慮すべきポイントがありシフト作りがすごく大変だそうです。こもれびの郷も多くのパート職員さんにご協力いただいておりますが、そのチェーン店はパートさんの年齢層が更に幅広いので勤務シフトを作るのがとても大変そうでした。基本的には、人が少ないところは社員が出るので、仕事が夕方~閉店までの夜型になってしまっていることが悩みとのことでした。 さらに大変なのはお店の忙しさとのことでした。誰もが知るそのチェーン店は美味しくって安いので、食事時はいつもお客さんで一杯だそうです。その食事時の繁忙はもちろんのこと、その前後には皿洗いやフロアの片づけ、さらにキッチンの清掃まで、夕方から閉店までは立ちどまる時間はほぼ無いとのことでした。月額の売り上げ目標は高いそうですが、何分単価が安いので、目標を達成するにはとにかく数を売らなければならないからとのことです。しばらく前に某牛丼チェーンの過密労働が問題になっていましたが、本当に飲食業は大変なんだなと思いました。 今回の交流会ではいくつか勉強になったことがありましたが、一番印象に残ったことは「どこの職場でも若い人が、本当にがんばっているんだなあ。」ということでした。
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