■ 2015年8月号 ■老後の地方移住論 前々月のこもれび新聞で「老後は地方の特養でという時代がくるかも」という記事を書きましたが、同じくらいの時期に民間の政策提言集団「日本創生会議」が老後の地方移住へというレポートを出したので驚きました。 しかし、これは断片的に出てくる情報を追っていると、国や政治が周到にその流れを作っているという気がします。今回の「地方移住の提言」の内容は以下の通りです。曰く、今後十年に東京を中心とした四都県では後期高齢者が七十五万人増えると推計される。これにより介護施設の不足がより深刻化し高齢者が介護施設を奪い合う事態が起こる。解決策としては地方の余力がある都市への移住が考えられる。というものでした。 これに対する地方の首長の反応は、「地方の負担(財政)が増える。」、「現代版楢山節考だ。」、「余力なんかありません。」と批判のオンパレードでした。当の東京都舛添知事も「乱暴な話。」と否定的な見解でした。 しかし、そんな中で自民党の石破地方創生担当大臣のみが自身のブログの中で「条件反射的な反応はいかがなものか。」と一定の理解を示す姿勢です。そもそも日本創生会議のメンバー自体も政府のナントカ審議会でお見かけする方が多いので、もしかするともう流れとしては決まっているのかもしれません。私個人の意見としても、「選択肢としては有」だと思います。 いずれにせよ、現時点で言えることは、東京圏の介護施設への入居は今後ますます競争が激化するということです。そしてその中で特別養護老人ホームは、高齢者からの羨望をさらに集める場所となります。注目も当然集まります。 ですからそこで働く我々の使命としては、国や都、自治体から与えられた設備を有効に活用し、介護保険に裏付けられた運営を適切に進めていくということ以外にありません。
夏の行事あれこれ こもれびの郷では夏を感じさせる行事が様々行われております。まず初夏を感じさせる七夕の風景が、そして同じ法人の運営するさくらぎ保育園の夏祭りへの参加などが続きました。 また、あきる野市のある西多摩地区では7月のお盆が一般的ですので、ナスやキュウリの馬を揃えた「盆棚」も既に用意しました。さらに恒例の迎え火と送り火も行いました。立ち上る煙に過ぎ去りしあの頃、あの人を思い浮かべ、皆で手を合わせました。 食事摂取基準について 管理栄養士 岡野 のぞみ 今年度は「日本人の食事摂取基準」の改定の年です。日本人の食事摂取基準とは、エネルギー量や各栄養素の基準値です。これは社会状況や研究成果を反映し、5年ごとに改定され、厚生労働省より発表されます。こもれびの郷では、この基準に基づき、更にご利用者様のニーズに合わせ、献立作成を行っています。具体的には、今回の改定を受け、エネルギー(カロリー)量を増加します。また、食塩基準値は下げます。 また各栄養素の一部見直しを行います。但し、この基準はあくまで集団対象ですので、これを基準とし、そこから個々の状況に対応した栄養計画書に基づき食事提供を行います。ケアプランと共に送付しておりますのでご一読下さい。
今月は、七夕・海の日・土用の丑の日で行事食に対応しました。七夕では見た目にも爽やかな素麺を提供しました。ご利用者様も大変喜ばれていました。 花音コンサート 大正琴演奏グループ花音(KANON)さんが、来園して下さいました。「銀座カンカン娘」等のおなじみの楽曲演奏や、メンバーによる楽しいおしゃべりで大変盛り上がりました。 色鮮やかな衣装も大変印象的で、参加した皆様は舞台をじっと見つめていらっしゃいました。 西中ボランティア部 地元あきる野市の市立西中学校ボランティア部の皆さんは、保育園やこもれびの郷などの福祉施設での活動の他に募金などの社会活動にも積極的に参加されております。 その西中ボランティア部の皆さんが、夏休みということで七月末~八月に連続して活動に入られております。普段は関わることの少ないレクリエーションにも参加して下さっております。
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