■ 2016年05月号 ■地域貢献への取組 施設長 宮林 大輔 四月末、全職員参加の研修会を行いました。 社会福祉法人は、ご存じのとおり地域の福祉ニーズに応えるために設立された法人です。基本的には民間の団体ですので、あくまでも運営経営の責任は法人にあります。しかしながら、設備や建物は多くの補助金によって用意されていますので、多分に公的な性格を持たされています。その最たるものが地域貢献と言えます。 また、昨今はその具体的な行動が注目されております。例としてあげれば、一定の金額を頂いて子どもの学習塾を行ったり、地域の方に福祉講座を行う法人が報道されたりしています。 それでは、こもれびの郷は、具体的な社会貢献とは何を行えばいいのでしょうか。実はこれに関してはひとつの答えが出ております。既にはるか昔から行っていることですが、ボランティアの受入という非常にシンプルなものです。現在、こもれびの郷には年間で延べ七百人に近い数のボランティアさんが来園されています。この規模はかなりのもので、リスクマネジメントの観点からボランティアを受け入れないという団体もあるなかでなかなかの規模です。 ボランティアさんは、「自分の持てる力で利用者さんの為に」と非常に純粋な思いで来園されています。その力強い善意が、利用者の皆さまの生活の質の向上に最大限の効率で活かされる様にサポートすることが私達の役割です。利用者さんが喜んでくださり、それを感じたボランティアさんの心に優しい灯がともれば、地域には必ず暖かい善意の輪が出来上がります。。これがこもれびの郷の社会貢献です。今年度はこのことを更に進めていきたいと考えています。
ハンドブック研修 四月の全職員研修では事業計画の確認に加え、「職員ハンドブック2016」の研修を行いました。このうちハンドブックはこもれびの郷独自の取組で、福祉に従事する者の倫理観の醸成と働きやすい職場作りのためのマナー確認を目的としています。今回はこのハンドブックの内容を以下にご紹介いたします。 ①はじめに ・法人理念と方針の確認・今年度の重点目標確認 ②福祉従業者の倫理 ・倫理と行動規範・プライバシーと秘密保持・利用者への姿勢 ③服務における基本態度 ・挨拶と言葉使い・身だしなみ・職場のマナー ④個人としての姿勢 ・前向きに行う・報告連絡相談・業務効率化・リスクマネジメント ⑤組織の一員としての姿勢 ・ルールを守る・チームワークとは・地域への貢献・経営への意識 毎年、全員で以上の事を確認することによって、最終的にそれが質の高いサービスの提供へとつながっていくことを目指しております。
音楽で地域交流 こもれびの郷では、音楽活動に大変力を入れております。音楽・声楽スキルをもつ職員による音楽クラブ、ギター演奏、そして小さな音楽会に加え、ボランティア志村先生によるサックス演奏は毎月行われています。その他お琴のボランティアの皆さん、芸能ボランティアのウイングスの皆さんも定期的に来園して下さいます。 その様な中で、この度さらに新たな取組として地域の音楽サークルとの協働を始める事になりました。この音楽サークルは、実はいくつかのグループの集合体で、仮称AKB(あきる野の綺麗な美人グループ)とのことでした。幹事はこもれびの郷の職員でもある高岡さんが務めており、その縁でご紹介いただいたのでした。 初めての会は四月十九日に行われ、プロジェクターを使用した歌詞投影など新しい試みも見る事ができました。しかし、なによりも楽しく元気に歌うメンバーの皆さんを見て参加の利用者様達は元気を貰ったご様子でした。今後は二カ月に一回程度の登場となりますが、施設と地域の交流も深まりとても有意義な活動となりそうです。
街へ出かける 四月上旬、恒例のお花見を行いました。利用者の皆様は、ホームに程近いみどりの里公園まで職員と一緒に徒歩や車椅子で散歩しながら向かいました。道に咲く花なども眺めながらその距離は、短いながらも、これもまた楽しい時間でした。 下旬には、ドッグセラピーでお世話になっているNICODOGSさんをお訪ねしました。短い時間でしたが、ワンちゃんたちとの交流で利用者様のみならず職員も癒されてしまいました。 福祉施設はとかく内にこもりがちですが、こもれびの郷では積極的に外出を企画し「地域の中にあるホーム、地域の一員としての利用者の皆様」というスタイルを確立して参りたいと存じます。 気候も良くなりましたので、今後も外出の機会をお作りして参ります。
ボランティア花壇 お琴のボランティアの永関さんが、季節のお花を届けて下さいました。日本さくら草、麦せんのう、袋なでしこ、ストロベリーキャンドルなど、どれも優しい色合いです。日当たりの良い正面玄関にありますので、是非ご覧ください。
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