特別養護老人ホームこもれびの郷広報:こもれび新聞

■ 2014年02月号 ■


人と人を結ぶ   施設長 宮林 大輔

先日ある講演会に出かけると、登壇者が頻りに「ウィン・ウィン」という言葉を使っていました。
最初は何を言っているのかわからなかったのですが、そのうちそれが、
かのスティーブン・コヴィーの著書にも出てくる「成功のための理論」の一つだとわかりました。
曰く交渉の両側にいる両者が益を得る状態をいうのです。
丁度その前に著書を読んでいたので登壇者の言いたいことがわかりました。
その講演がきっかけになったわけでもないのですが、遅まきながら最近そのWinWinの状態を
意識することが多々あります。
例えば、介護支援ボランティアの皆さんですが、利用者さんの為に来てくれているのが大目的ですが、
やはり自己実現というか自分の力が社会に作用していくことに喜びを感じて下さっていることは確かです。
また、違う角度から見れば職員と利用者さんの関係もそうだと思います。
職員は職業としてこの仕事についていますが、辛いことも或るこの仕事を続けてくれているのは、
利用者さんから何か(見えないもの)を貰っているからだと思います。
こうした両者のマッチングというのが施設運営の要ではないかと最近感じます。
需要と供給といったら変ですが、福祉とは効率や利潤の追求ではなく
人と人の出会いを結ぶことではないかと感じます。

ちなみに、当施設の職員間の成婚率が高いので、そうした「結び」にも貢献しているのだと思います。



今回より利用者様・ご家族様とスタッフのコミュニケーションを深める為の新連載スタートです。
第一回は西課長の登場です。

スタッフ・ほっとリレー①「健康ウォーキング」介護課長 西 くにお

今年で勤続二十年を迎えました。気がつくと若い職員たちのお父さん位の年になり、
今せつに願うことは残りの人生を元気で健康に過ごすことです。
ところが数年前に高血圧症にかかり毎日薬を飲むようになりました。

その時まだ子供も小さく、終わりの見えない住宅ローンも抱えて今倒れることはできないと思い
ウォーキングを始めました。
お陰様で今では日課となり、歩くのが楽しくてたまりません、体調も良好で血圧も安定しています。

歩くコースは色々で、裏山のハイキングコースやイオンモールの周りの閑静な住宅街など、
その時々で気の向くままに早歩きで一時間位歩きます。

山に登ると町や遠くの山々が一望できます。天気と運が良ければ富士山を見ることもでき、
気分爽快でストレス解消になります。
町を歩いていると色々な発見があり、季節の移り変わりや町がどんどん進化していることに気がつきます。

一回りして帰ってくると今の季節でも汗をかき身体がポカポカに暖まり寒さも吹っ飛びます。
歩くことは、筋肉が鍛えられ血行もよくなるので腰痛の予防にもなるそうです。

そしてウォーキングの何よりも良いところは、お金が掛からず家計にやさしいので家族に
気兼ねなくできることです。
子供と歩けば家庭サービス、妻と歩けば夫婦円満と、
こんな三拍子の揃った気楽な趣味は他にはないと思います。

人生の折り返し地点をとうに過ぎた今、自分のため、
家族のために健康で少しでも長生きできるようにこれ からもウォーキン グを続けていきたいと思います。


認知症介護実践者研修   介護主任 河野 めぐみ

〈研修目的・実践者研修がめざすところ〉

「認知症の人が有する能力に応じて自立した日常生活を営む」ことを支援するための実践的な知識・技術を学び、居宅・施設等のサービス形態にとらわれず、支援を展開できる力を身につけること。

修了後は学びを実践するとともに、チームケアの実現に向けて認知症支援の質を向上させるために行動する。

〈実践者研修講義〉

・認知症介護の基本理念

・認知症の人の理解と生活の捉え方

・認知症の人の生活支援の方法

〈修了後の感想〉 

今回の実習を通して、統一したケア、また、一度足を止めて利用者の要望に応える事の大切さを感じました。

それを行うことにより、利用者に安心感をもってもらえることがわかりました。
他に。ユニットでのケアの統一を図る上で主任の役割は大きく、
周りにも理解してもらいながら実行できるように促していく事も大事たと思いました。

それは常にユニットの他のメンバーからも意見を募り、チームでケアを行っているんだという気持ちを持てるような雰囲気づくりを更に心掛けていきたいと思いました。


調理室から  管理栄養士 岡野 望美

今年も一月十七日に新春を祝う会が行われ、調理室からは、色鮮やかな祝い膳をお出ししました。
菊の花や金柑など、今しか味わえないものなどもおり交ぜ、笑顔があふれるお食事となりました。
祝い膳は年2回しかお出しできませんが、お弁当箱の蓋を開けた時におこる歓声は、
栄養士としてとても嬉しく思います。                            

また、普段、嚥下低下によりみじん切りやミキサーの料理を食されている方にはソフト食の祝い膳を提供しました。まだまだ課題はありますが、こちらも喜んでいただけたようです。

お料理には、盛り付け・彩りはとても大事な要素であると思います。安全性と味と食べ易さと彩りを調和できるよう、私自身もっと勉強をしていかなくてはいけないと感じた日でもありました。新年明けましておめでとうございます。謹んでお慶び申し上げます。

   


新春行事を振返る

新しい年が始まり、早くも1カ月が経とうとしています。今年も感染症の流行の時期となっておりますが、そんな気分を吹き飛ばそうと新春らしい行事がいくつか行われましたので、ご報告いたします。

元旦・二日にはおせち料理が用意され、お正月気分を満喫しました。また、一月十八日には「新春を祝う会」を行いました。午前中は施設の中で、昔懐かしい紙芝居によるイベントの他、着物美人や獅子舞ひょっとこが各ユニットを回り新年の気分を演出いたしました。午後は恒例の二宮神社への初詣となりました。


2月の行事
1 療法士指導 11 手芸クラブ 21 理容、アロマクラブ
2 12 お楽しみ会 22 療法士指導
3 節分の豆まき 13 23
4 14 理容 24 コーラス教室
5 15 療法士指導 25
6 16 26 防災訓練
7 理容 17 お楽しみ会 27 書道クラブ
8 療法士指導 18 手芸クラブ 28 パーマの日、利用者懇談会
9 19 菓子販売
10 コーラス教室 20

感染症予防の為、集合型の行事が縮小しております。再開は3月1日からの予定となっております。

     

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