■ 2015年9月号 ■認知症と向き合う 施設長 宮林 大輔 先日、世界認知症学会が2050年には認知症患者が現在の3倍になると発表し話題になりました。 一般の人達が認知症に抱くイメージは「ごはんまだ?」といった通俗的なものが今までは多かったかと思います。しかし近年は認知症患者が電車を止めて家族が損害賠償を求められたりと、今までにない形で周りの人々に影響を及ぼす例も出て参りました。次第に「認知症は怖い」といったイメージが浸透しつつあります。 一方で我々の職場での現状を見てみます。安全配慮のバリアフリー環境。介護・医療・看護・栄養・リハ・相談といった専門スタッフによる生活援助と理想的な環境が整っています。そして何よりも大きいのは「チームでの援助」です。家庭での介護の最大の問題である「全てを自分でずっと行う。」というストレスが無いのです。入所まもない利用者様の対応に苦慮することはままありますが、これまでに組織として蓄えた知識や対応技術、そしてチーム力でこれをいつか乗り越えます。 そこで得た知識や経験は必ず環境の異なる家庭介護でも役立つものがあるはずです。私達が当然の様に行っている対応を、実は一般の方々はご存じないものも多いのです。我々は今後これを地域に還元していく必要があります。
納涼祭を行う 八月十五日(土)今年も納涼祭が盛大に行われました。来賓の方や、日頃お世話になっておりますボランティアの皆様にもご参加いただき、楽しいひとときとなりました。 まず当日のお昼にはお祭り食で気分を味わいました。そして午後の会では2つの余興を楽しみました。まずは地元あきる野市のステップス・アン・リミテッドによるキッズダンスが行われました。いくつかの小集団に分かれて披露する賑やかな踊りは、明るく快活で見ているだけで元気になりました。 二つ目の演目は盆踊りでした。ご利用者様、職員、そしてボランティアさんも大きな輪になって踊りました。 暑い夏 管理栄養士 岡野 のぞみ 今年も暑い夏となりました。この間ご利用者の皆様が熱中症などを起こさないよう、職員一同配慮して参りました。 しかし、マイナスな事だけではありませんでした。暑い夏を楽しむイベントとして、納涼祭の日には屋台メニューを提供しました。お好み焼きなど普段はお出ししていないお料理をお祭りの音楽と共に提供しました。嚥下食の方にはなめらか食を作り、見た目も味もお好み焼きそのものにでき、楽しんでいただけたようです。
グリーンカーテン 初夏から取り組んでおりましたグリーンカーテンですが、ここへきて様々な副産物を生みだしております。 毎年恒例のキュウリやゴーヤは今年もたわわに実っております。また、スイカも立派なものが実りました。 そして何よりも驚きなのは、巨大な「ゆうがお」です。30センチ級の大きな実がゴロゴロとぶら下がっております。 あまりにも大きく珍しいので、手入れを担当している職員有志の活動集団ガーデンプロジェクトのメンバーが、豪華?な景品を用意して「重さ当てクイズ」を催して盛り上げてくれました。 この「ゆうがお」は施設内に飾られ、利用者の皆様も、「大きいね。」「びっくりだね。」と話題になっておりました。 あきる野市立秋多中学校の「命のあさがお」 あきる野市立秋多中学校の生徒さんたちが毎年あさがおの鉢植えを届けてくれます。これは、若くして亡くなられた先生が残した朝顔の種から育てたもので、毎年種を取り育てることで「命の尊さ」を学ぼうと云う活動だそうです。秋多中のみなさんが育んできた朝顔は、今年もこもれびの郷の玄関で来園者の皆さんを楽しませてくれています。
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