■ 2016年09月号 ■特養待機者が減少? 施設長 宮林 大輔 昨年、ある民間機関が都内地域別の介護施設収容能力の数値を発表しました。その中で西多摩地区は都内で唯一余力がある地域とされていました。このころの報道は、「将来的に都民を都内のみで収容するの難しくなる。」という論調でした。それから一年。本年七月の全国紙で今度は「特養待機者急減、施設空き始める」との見出しが躍りました。「ベッドが足りない」から「待機者減少」と、わずか一年の間に起きたこの変化は一体何を意味するのでしょうか。これを今回は解説いたします。 そもそも施設利用希望高齢者は着実に増えています。政府がいかに在宅介護を推進しようとも、共働きが標準の現代においては、全てがパッケージ化された特養は依然として魅力的なのです。それでは、なぜ待機者が減るのかといえば、大きく分けて三つの要因があります。 まずひとつには制度改正です。平成二十七年度から、介護度が3以上ないと特養には入所できなくなりました。これでかなりの分母が削られたのでした。 次の要因は地域格差です。減少は多摩西部に集中しているのです。人口の都心部集中とともに、入所希望地も区部にシフトしているのです。過疎化ともリンクするこの状況は青梅奥多摩で顕著です。 最後の要因は選択肢の増加です。特養のみならず有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などが増えて、確実に利用者を増やしています。 こもれびの郷は幸いにも秋川駅前という立地もあり、これらの状況下においては、比較的優位な立場におります。ですが、より競争が激しくなる今後は、利用者満足度の向上など他施設とのサービス差別化が必要不可欠となります。
納涼祭を行う 今年も納涼祭が盛大に行われました。理事長・理事をはじめ、来賓として日頃お世話になっておりますボランティアの皆様にもご参加いただき、楽しいひとときとなりました。 まず当日のお昼にはお祭り食で気分を味わいました。(栄養士さんの報告参照)。そして午後の会では2つの余興を楽しみました。まずは都の大会で金賞も受賞したさくらぎ囃子。獅子や狐が舞い踊り、かわいいヒョットコのご挨拶に会場が大いに盛り上がりました。やはり祭囃子は利用者様には一番わかりやすい娯楽です。二つ目の演目は高齢の盆踊りでした。ご利用者様、職員、そしてボランティアさんも参加され、今年も大きな輪が出来ました。今後も秋から冬にかけて季節を感じさせる行事を続けてまいります。
プライバシー保護の為画像を荒く加工しております。 職員研修報告 流行を前に定例の感染症と事故防止の研修を行いました。介護の仕事を行う上でかかせないものとして、これらの研修は繰り返し行い、技術や知識の上書きを行っていく必要があるのです。とは言え内容は細かいテーマを変えたり、ロールプレイやビデオを使うなど毎回工夫を凝らし行っております。今回は前回好評だった「間違い探し」を行いました。モデルが間違った作業を行い、観覧者がそれを探すというものです。活発な発言もあり、研修ですが、大いに盛り上がりました。 また、今回は管理栄養士が食中毒について、看護師がインフルエンザについての講義を行いました。既存のものを使うのではなく、自分で作成した資料を使い自分の言葉でする説明は、現場に則した大変わかりやすいものでした。
今月の地域交・学生さんと地域交流 こもれびの郷には中高生、専門・大学生、社会人とあらゆる年代の方が訪れます。純粋にボランティア活動を目的とする方、学業の一環として訪れる方と目的は様々ですが、全ての方々に利用者の皆様との交流をお願いしております。
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