特別養護老人ホームこもれびの郷広報:こもれび新聞

■2010年5月号


2010年度 職員ハンドブック研修会はじまる

こもれびの郷では、法人理念の徹底と職場マナー教育の目的で毎年表記研修会を行なっております。2000年から始まったこの研修も10年目を向かえまし た。
この研修は正職、パートの区別なくこもれびの郷に関わる90名余のスタッフ全員が受講します。毎年全員が同じ内容の研修を受けることで、意識の統一を図ります以下に項目をご紹介いたします。

職員ハンドブック2010

<法人の基本理念> 「人に優しく」
<施設の基本方針> 「常に相手の立場に立って考える」

<今年度の重点目標>

  • 職員育成プログラムの完成  
  • 他法人との人事交流
  • 施設設備の計画的更新
  1. 福祉従事者の守るべき倫理
    • 個人の尊厳
    • 残存機能の活用
    • 思いやり
    • 羞恥心への配慮・個人情報保護
  2. 仕事への姿勢 
    • 前向きな姿勢・報告・連絡・相談
    • 準備と反省・計画性を持つ
  3. 服務態度
    • 挨拶・返答・呼称・言葉使い
    • 身だしなみ・職員の務め
  4. 組織の一員として 
    • 決められたルールを守る
    • チームワーク・苦情要望への対応
    • 地域福祉について。
  5. 健康管理
    • 体調管理について

こもれびの郷には、毎年幅広い年齢、多様な経験を持った方々が入職されます。
そうした人たちが一つの価値観を共有することで、
職場としてのパワーがプラスの方向へ発揮されることになると考えています。
今後もこのハンドブックを使用した教育を継続・発展させていきたいと考えています。


なめらか食への取組 総務課 調理室

現在こもれびの郷では、半数近くの利用者の方が細かく刻んだり
ミキサーにかけたお料理を食されています。
加齢や病気の後遺症その他の理由により噛む力が弱くなったり、
出来なくなった為に形を変えて提供しているのです。

しかし、多くの施設で提供されているこの食形態には問題点もあるのです。
食べ物を嚥下する場合は、まず食べ物を噛み砕き、
そしてある程度の塊にして飲み込むのですが、障がいがある場合はこれが上手に行えません。
そこで細かくするのですが、そうすると見た目には何の料理かがわかりにくくなってしまうのです。

また、細かくすることで、口の中で食べ物の塊を作りにくくなり、
残りが口の中に溜まりやすくなってしまうのです。
これが肺炎を引き起こす原因になる場合もあります。
歯磨き等口腔ケアも必要ですが、まず口腔内に食べ物を残さないようにすることも
予防につながります。

そこで近年注目されているのが、なめらか食(ソフト食)と呼ばれるものです。
作り方は様々ですが、一例としてはお料理を細かくし、
ゲル化剤といわれる食用の補助剤を加え固めます。
これを再び切り分けると見た目は普通食と変わりません。
そしてこれが飲み込みやすく、口の中にも残らず更に美味しいのです。

ただ、このなめらか食は、現行より手間と時間が必要です。
また、介護する側もきちんと理解していないと、
折角整形したものを再び壊してしまうこともあるかもしれません。
つくる、たべる、介助するという連携がなくては成功しない取組なのです。
多職種で協働しアイデアを出し合い、吟味した上で少しづつ進めていくことが必要です。

お食事は利用者の方々にとって、待ち遠しくて楽しいものでなくてはならないと思います。
もちろん安全は第一ですが、その安全と楽しさを兼ね備えたなめらか食を実現できるよう、
調理室スタッフ、栄養士が努力してまいりますので、
他職種のみなさんもご協力、応援をお願いいたします。

節分


季節行事・お花見

4月上旬お花見が行われました。会場は毎年恒例の「緑の里公園」です。
こもれびの郷のお隣、緑の里自治会の皆様がお手入れをされていらっしゃいますこの公園は、
大きな桜が5本、公園を取り囲むようにぐるりと構えており、
ちょうど我々はその木のまんなかに陣取り、桜吹雪の中、お花見をいたしました。

こもれびの郷では、盆踊りや入居者旅行などの大きなイベントに加えて、季節を感じさせる、
節分、ひなまつり、お花見、クリスマスなどの小さなイベントも盛りだくさんご用意しております。

節分


職員研修報告「虐待防止法について」

4月21日(金)、定例の職員研修が行われました。
今回は、前半は講師による認知症、感染症、リスクマネジメントといった
通常業務に必要な知識や行動のフォローアップを行いました。
その中で今回は以下の「高齢者虐待防止法」についての確認も行いました。

<高齢者虐待の定義>

  • 身体的虐待・・・高齢者に暴行を加えること
  • 養護を著しく怠ること・・・食事を提供しない、長時間放置等
  • 心理的虐待・・・暴言や拒絶的対応
  • 性的虐待・・・わいせつ行為をする事、させる事
  • 経済的虐待・・・高齢者の財産を不当に処分する事

また、後半では医務室スタッフが講師となり、人工肛門について学びました。
実際に人工肛門に装着する部材を持込み、
その操作方法や取扱いについてトレーニングを行いました。参加者は熱心に聞き入っていました。
こもれびの郷では、年間に定例が4回、それ以外にも数回の職員研修を行っています。


車イス清掃ボランティア募集

利用者の方の車イスの清掃をお手伝いいただける方を募集しています。
活動の内容は、雑巾を片手に利用者の方と対話しながらその車イスを拭くというものです。
利用者の方々は、「ありがとう。」とおっしゃり、お話も弾んでいます。
お好きな時間に活動していただけます。


こもれび短歌教室

伐られたる 欅の枝の 切り口を 癒すごとくに 春雨の降る / 裕瑞

短歌


5月の予定

1 療法士指導 11 小さな音楽会 21 利用者懇談会
華道クラブ
2 緑庵こもれび喫茶 12 22 療法士指導
3 理容 13 喫茶 23 緑庵こもれび喫茶
4 喫茶
ゲームクラブ
14 24 コーラス教室
5 菓子販売 15 療法士指導 25 喫茶
6 喫茶
音楽クラブ
お好み食
16 緑庵こもれび喫茶 26 防災訓練
7 17 出張喫茶「青蛾珈房」 27 喫茶
書道クラブ
お寿司の日
8 療法士指導 18 喫茶 28 パーマの日
9 散歩クラブ 19 菓子販売 29 茶道クラブ
療法士指導
10 コーラス教室 20 喫茶
音楽クラブ
30 散歩クラブ
31 よしおかさんのギター演奏

     

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