特別養護老人ホームこもれびの郷広報:こもれび新聞

■ 2013年3月号 ■


福祉の仕事とは  施設長 宮林 大輔

三月になりました。例年この時期は、来年度採用職員の研修が集中的に行われます。
研修では知識と技術を学びますが、その過程では身につけられないものも当然にあります。
それは「センス(物事の微妙な動きを感じとる心の動き)」です。

福祉の仕事は、実は知識や技術と同じくらい、その人にセンスが求められる仕事なのです。
例えば、自分にしか興味が無い人、自分しか愛せない人は、おそらく苦労するでしょう。
しかしながら、他人の良いところ、素敵なところを見つけて、それを愛することが出来る人、
それをしようと努力する人は、必ず成功する仕事です。 

なぜでしょうか。少し視点を変えて説明してみます。
それは、「福祉の仕事とは何ぞや。」と考えてみると分かります。
福祉とは弱者救済でしょうか?。セイフティーネットでしょうか?。
いろいろな考えがあると思いますが、私は誤解を恐れずに言えば、ズバリ「人助け」だと思います。
もちろん動きとしては対象のお手伝いという意味ですが、誰かの為に何かをするということは、
相手の気持ちがわからなければできません。
利用者の方の発する微細なサインを漏らさず受け止められる様になる鍛錬の成果は、
取りもなおさず人間としての、その人の成長に他ならないからです。
福祉の仕事とは、そうしたセンスを磨くのに最適な環境なのです。



季節行事・節分

節分の豆まきをおこないました。今年は山本ワーカーと実習生の男性に鬼役をお願いしました。
鬼パンツと鬼アフロを身につけた赤・青オニに、利用者の皆様方は沢山の豆を投げておられました。
また、当日利用者の方々には、事前のイベントで作っていただいた鬼のお面もお渡ししました。
事前のイベントでも季節を感じていただこうという配慮でした。


バースデー企画報告    

こもれびの郷のケアワーカーは、各ユニットに配属されると担当の居室を持ちます。
そして、そのお部屋の利用者の方々と特別な関係を築いていきます。
その内容は利用者の方のケアプランの作成に関わることはもちろん、
衣類や日常品の充足状況、居室の環境整備など様々な気配りをしていきます。
また、一年に一度ささやかなものではありますが、「利用者の皆さまの願いを叶える。」
という企画も行っております。
利用者の方の好きなこと、好きな物、何か一つを形にしてお届けするのです。
制約はありますが、その中で「何をしたら喜んでいただけるか?」を真剣に考えて取り組んでいます。お客様である利用者の皆さまへの感謝の気持ちを形にしたいのです。


業務紹介「洗濯業務」

1階中央にこもれびの郷の洗濯室があります。
洗濯は専属のスタッフが行っており、朝から洗濯機や乾燥機がブンブンと回っております。
仕事は衣類の洗濯のみならず、その補修やお部屋への配達も行っています。
八十人を超える利用者の方の衣類を丁寧に洗ってたたんんで、
正確にお部屋に届けるのは大変に神経を使う仕事です。
スタッフの皆さん、いつもありがとうございます。


写真ボランティア報告2

写真ボランティアの馬場さんの作品を全館でご覧いただけるようになりました。
地元あきる野市の風景から始まり、都内の名所、祭りの風景など様々な世界を楽しむことができます。昨今は、俳句をコラージュした作品も登場し、いよいよの充実ぶりです。
来館のおりは是非ご覧くださいませ。


3月の予定

1 傾聴ボランティア 11 お楽しみ会 21 喫茶、音楽クラブ
2 療法士指導 12 理容、喫茶、手芸クラブ 22 パーマの日
3 緑庵こもれび喫茶 13 23 療法士指導
4 理容、コーラス教室 14 喫茶、映画クラブ 24 緑庵こもれび喫茶
5 喫茶、サックス演奏会 15 紙芝居クラブ 25 出張喫茶・青蛾珈房
6 アロマクラブ 16 療法士指導 26 喫茶、小さな音楽会
7 喫茶、音楽クラブ 17 緑庵こもれび喫茶 27 防災訓練
8 華道クラブ 18 コーラス教室 28 喫茶、書道クラブ
9 療法士指導 19 喫茶、手芸クラブ 29 利用者懇談会
10 緑庵こもれび喫茶 20 理容、菓子販売 30 療法士指導
31 緑庵こもれび喫茶
     

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